皆さんこんにちは。
株式会社midnight sun代表の角田尭史(すみだたかし)です。
私や当社のことを一言で表すなら、現時点では「企画屋」が最も近いと思っています。
僕が運営メンバーの1人でもある、フリーランスなどのおひとりさま社会人と学生をつなぐ鞄持ちマッチング企画「どこでもだれでも鞄持ち」の一環で、2022年2月に香川県三豊市と岡山県津山市、そして岡山県真庭市を訪れました。
津山編についてはすでにレポートを書いているので、気になる方はぜひご覧ください。
今回は、2022年2月21日に訪れた真庭編をお送りします。
「学び」を目的とした今回の真庭訪問、一緒に行った学生だけではなく私自身も得るものが大きい機会となりました。
※今回真庭には宿泊できなかったので、”滞在記”ではなく”訪問記”としています。
目次▼
- 「環境といえば真庭」で真庭を訪問
- 6時間の濃密な”学び”
- 「2度目まして」で感じた”次”がある喜び
- ①「学びたい」という姿勢は喜ばれる
- ②自分自身の可能性を蓋をしないために”学び”がある
- ③”次”に繋げてくれる方の重要性
- 頼ってくれる人が遠くにもいる嬉しさ
「環境といえば真庭」で真庭を訪問
今回真庭を訪問した理由は明確で、「環境に関する取り組みについてインプットしに行く」でした。
その背景について簡単に触れます。
先述の「どこでもだれでも鞄持ち」にて私とあおいちゃん(僕の鞄持ちをしてくれた学生)がマッチングした理由は大きく2つあります。
1つは二人とも工学部であること(あおいちゃんは船舶工学在学中、私は土木工学卒)、そしてもう一つはあおいちゃんが事業づくりに関心があること。
まだまだ未熟ですが、私も日々事業づくりに励む身なので、「だったら一緒に事業づくりについて考えようよ」ということで、私というフィルターを通して学びを最大化してほしいと思い1ヶ月間鞄持ちとして受け入れたのでした。
事業づくりの中でも、あおいちゃんは特に環境分野に興味があるようで。
環境分野といっても幅広いですが、「大量生産大量消費社会に疑問がある」「もっとエネルギー効率がいいエネルギーシステムが必要だと思う」と、わりと大きめのスケールで環境問題と向き合いたいんだな、と私は判断しました。
「だったら真庭に行こう」と真庭を訪問することに決定。
それは、私が2021年7月にワーケーションツアーで真庭に行ったことがあり、その時に「木質バイオマス発電など、真庭の環境保全への取り組みが凄い」と事前にインプットできていたからです。
「環境といえば真庭」みたいに、初見の人に対してわかりやすいイメージを持ってもらうのって大事ですね。
6時間の濃密な”学び”
2021年夏に大変お世話になった一般社団法人コミュニティデザイン 代表理事の松尾敏正さん、一般社団法人地域支援機構サトビトCOOの芦田マスヨシさんに、今回も大変お世話になりました。
芦田さんに「環境分野に関するインプットをしに真庭に行きたいです!」という超ざっくりとオーダーしたら、一日が充実した時間になるようにと何から何までコーディネートしてくださいました。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます!
今回の真庭滞在は、以下のようなスケジュールでした。
時間を作ってくださった皆様、改めてありがとうございました!
11:00
真庭市役所にて松尾さん&真庭市産業観光部の中島さんとワーケーションについての意見交換
11:30
続けて松尾さんの紹介で、真庭市生活環境部の藤田さんより、真庭市の環境保全の取り組みの説明を受ける
12:30
地元食材の販売や地元食材を使った料理の料理店がある「真庭あぐりガーデン」で松尾さん、芦田さん、あおいちゃんと私でランチ
13:30
中島さんの紹介で、真庭市落合地区を盛り上げる若手団体「おチアーズ」の方々と面会し、来年度のワーケーション誘致施策に向けた決起集会(?)
14:30
先述の藤田さんがモデレーターを務めた【「ナッジ」でごみを減らすことができたか!?】第2回真庭エコテイクアウト実践講座への参加
16:00
あおいちゃんがおチアーズの学生と意気投合してどこかへ行ってしまったので(笑)、私と芦田さんでしばらくファミレスで雑談&各自仕事しつつ待機
17:30
あおいちゃんが真庭のドンみたいな方の食事会に誘われたみたいなので(笑)、私だけ一足先に滞在先のLivingAnywhere Commons津山へ戻る
終盤面白いですよね笑
「2度目まして」で感じた”次”がある喜び
あおいちゃんが学んだこと感じたことは本人にしかわからないので、私は私が学んだことや感じたことを書き記そうと思います。
大きく3つあります。
①「学びたい」という姿勢は喜ばれる
今回は仕事や用事があったわけではなく、「学ばせてください」というスタンスで真庭に行ったのですが、それを受け入れてくれ、さらに喜んでくれたのが私にとっても喜びとなりました。
第一線で活躍されている方ばかりなので、皆さんお忙しいじゃないですか。
その中で色んな方を紹介してくださったり、色んな機会を作ってくださったりと、おそらく全力で応えてくださったのだと思うんですよ。
それは、真庭の方々も喜んでくれているからなのかな、と考えています。
逆の立場で考えてみると、仮に「石巻で〇〇の話を聞きたいから行きます」って真庭から人が来てくれたら、私も超嬉しくなります。
私自身もしっかり準備して話したいし、詳しい人に事前にアポを取ったりします。
その気持ちが真庭の方々から伝わってきたので、「言ってみて(行ってみて)よかったな」と思えました。
②自分自身の可能性を蓋をしないために”学び”がある
最初にチラッと書きましたが、私は土木工学を専攻していたド理系の人間で、新卒で入った会社ではエネルギープラントの設計や施工管理の仕事をしていました。
2021年7月の真庭滞在でビビッと来たのも、それが大きく関係しています。
エネルギー関連の部署にいたし、プラントの建設工事を本職としていたので、真庭市の木質バイオマス発電の取り組みの魅力や凄さがすぐに理解できたのです。
2018年の1回目の転職からキャリアがガラリと変わって、編集者や広報や企画など、どちらかというと”文系”な仕事を4年ほど続けています。
もちろんそれらの仕事もめちゃくちゃ楽しいのですが、ド理系な私にとって理系要素が薄れていることに寂しさを覚えていたのも事実です。
このオウンドメディアを「midnight sun総合研究所」と名付けたのもそのためです。
鞄持ち企画の中であおいちゃんと話したり、真庭で木質バイオマス発電や資源を循環させる技術について聞いたりする中で、私の理系魂が蘇ってきたようでした。
発電の仕組みなどについて質問をする自分は、ものすごくハッピーでした。
この出来事を機に「自分の可能性に蓋をしていたな」と気付けたし、これから当社の事業にも理系要素を取り入れたいとも思えました。
そのトリガーが、きっと”学び”なのでしょう。
③”次”に繋げてくれる方の重要性
今回の真庭滞在で、最初にワーケーションについての意見交換の場をセッティングしてくださったのですが、想定外であり最も嬉しかったことかもしれません。
私は2020年7月からの1年半、全国各地でワーケーションをしてきました。
最初に真庭を訪れたのもワーケーションでしたし、その後2022年1月に開催された真庭市の湯原温泉のワーケーション勉強会に、(オンラインで)講師という形で参加させていただきました。
講師という肩書きは本当に恐縮だったのですが、ワーケーションの経験が自分の強みであることを認識できた機会でもあります。
おそらく松尾さんは「角田さん(やその周囲にいる人)=ワーケーション」という認識を持ってくださっていて、いい化学反応が生まれるとも思ってくださったのでしょう。
また、「はじめまして」ではなく「2度目まして」なのもミソだったのかもしれません。
さらに、その意見交換の場で「来年度こういうことをやっていくので、ぜひ力を貸してください」と言ってくれたり、おチアーズの方々と面会した場でも同じようなことを言ってくれたりと、”次”に繋げてくれる方の存在は本当に大きいな、と実感しました。
もちろん、私にとってもその”次”の機会は嬉しいですし、「2度目まして」したからこその話だと思っているので、意気に感じて「3度目まして」も実現させたいと思います。
頼ってくれる人が遠くにもいる嬉しさ
こんなにたくさんのことを書きましたが、これたった1日の出来事なんですよ。
もっと言うと、わずか6時間くらいです。
その短時間の中で、多くを学ばせていただき、多くを感じさせていただいたので、今回会ってくださった方々に改めて感謝申し上げます。
このレポートを書きながら、「頼ってくれる人が遠くにもいるのは嬉しい」と改めて感じました。
距離が離れているので常に現場にいるのは難しいのですが、「こういう時は頼りにしているので来てくださいね」と姿勢で示してくれるのは本当に嬉しいことです。
もちろん私も、今回会った方々、会わせてくれた方を頼りにしているからまた行きたいと思うし。
そして、私のことを頼ってくれるまた違う方が、新たに真庭を訪れる機会を作れたら、これ以上の喜びはない。
そうやって、「2度目まして」から信頼関係がちょっとずつ育まれていくのだと感じましたし、真庭に限らずいくつかの場所で育んでいきます。